「FON」なESSIDでつないでもfonのアカウントで接続できないソフトバンクWi-Fiスポット現れる

# 注:2012年12月9日〜10日にかけてAPに対してファームウェア一斉更新が行われたようでほとんどのいわゆる「偽fon」なESSIDが消えています。
# ソフトバンクWi-Fiスポットにかかる調査シリーズ

 「ソフトバンクWi-Fiスポットにおけるfon認証に異変あり?!」(その1,その2)に続く続編。

 ついに・・・、というかやはりソフトバンクモバイル(以下「SBM」と略)が次の手を打ってきたようである。

 調査は6月初旬、概要はすでにtogetterに掲載しているとおりだが、渋谷の珈琲専門店 ParisにてこんなAPが。

paris_01

アンテナ付きの白い箱にUSBケーブルで接続された3Gモデム。従来のfonベースのオリジナルファームウェアを仕込んだ機器とは明らかに異なるモノである。

さて、この無線LAN機器の波(Wi-Fi)の状況を見てみよう。

coffee_paris

丁度座った所がアクセスポイント(以下「AP」と略)の脇であるからESSIDが「0001softbank」が明らかに強い。そして「FON」のESSIDも同じようなレベルで出ており、このキャプチャ時点では「FON」に接続している状態である。

そして、どこか手持ちのノートPCで任意のサイトにブラウザで接続しに行こうとすると・・・、普通ならfon.comドメイン配下のfonの認証画面に飛ばされるはずなのだが・・・

coffee_paris2

このとおり、「login1.pub.w-lan.jp」内の接続不可のページに飛ばされる。勿論「0001softbank」のESSIDに接続しても同じ結果である。これは都営地下鉄の駅構内に設置されているAPに共用されているソフトバンクWi-Fi向けESSIDで接続しても同じ結果で。これではfonのフリしてfonでない、いわば「偽fon」である。

それではこれらを機器はどういうものであるかを見ていこう。

paris_02

・型番:J18H121.00
    →Wi-Fi allianceの認証情報を見ると・・・
     Certificate Date: April 25, 2011
     Company: Hon Hai Precision Ind. Co., Ltd.
     Product: SoftBank Wireless Access Point
     Model/SKU #: J18H121.00/
     Category: Access Point for Home or Small Office (Wireless Router)

・製造会社:フォックスコン・ジャパン
・技適認定番号:T D110556003
        R 003GZA110555,003WWA110554
        →2011/06/21現在技適認証検索DBには未掲載
・WAN側MAC address:C0F8DA4A****
          → Hon Hai Precision

どうやら802.11bgnでWPA2-Parsonal対応のようである。

そしてこのUSBモデム・・・
paris_03

・機器名称:AP01HW HWAAK01(シルバー)
・技適認定番号:R 003XYA110046,003MWA110047 T AD110048003 (認証機関はDSPリサーチ その時の認定リスト)
・製造元:Huawai Technology
 →認証日は2011年2月16日
  電波形式は5M00 G1A,G1B,G1C,G1D,G1E,G1F,G1X,G7W
  周波数帯は1430.4〜1445.4MHz(200kHz間隔76波)
  →1427.9〜1437.9MHz(SBM HSPA)、1437.9〜1447.9MHz(KDDI/OCT LTE)
  (ちなみに周波数帯は「これだけ」)

というスペックである。

 すなわち、従来のスポットの足回りは主にYahoo!BB ADSLを使用していたものをUSBモデムが接続できるWi-Fiルータをオリジナルで発注し、足回りは現在使用状況としてスカスカの1.5GHz帯のHSPA(データし放題と同じ周波数)で構成する、といった手法である。これならばADSLの工事可否を心配することなく、1.5GHz帯の電波が来ていれば使用することができる。

これの調査数日後に、渋谷区のソフトバンクWi-Fiスポット数が400そこそこから一気に1,100そこそこに増えている。勿論後日調査をしたのだが、以下のスポットは偽fon仕様であった。
ビオ・オジヤン・カフェ原宿
C65カフェ
カフェマルシェ渋谷
カフエ マメヒコ 渋谷店
珈琲専門店 論
・サンマルクカフェ 代々木上原店
機器認証の時期から考察すると、2011年5月半ば以降に渋谷区に導入されたソフトバンクWi-Fiスポットの大半は偽fon仕様で導入されていると思われる。

このタイプのスポットは今後1.5GHz HSPAエリアの整備がある程度確立した地域で順次導入されると思慮され、スポットリストの区別の数が一気に増えた地域は要注意である。

 しかしながらESSIDが「FON」という名称で出ている以上、既存のAPと区別が付きにくいのは事実である。そのために、見えてるAPが今回示したいわゆる「偽fon」であるかどうか判別する方法を以下に示す。

1:端末(スマホやPC)で検知するESSIDに「FON」と「0001softbank」が両方ほぼ同じレベルで受信している。
2:ESSIDが「FON」で出ているアクセスポイントのMAC addressが「C0F8DA」あたりであること(割り当てはHon Hai Precision Ind.)。
  la foneraベースのSBWiFiスポットなら「001884」(こちらは接続可能)
3:アクセスポイント本体にアンテナが2つあり、本体が白い四角形のハコ
  (写真は http://twitpic.com/55trd0 参照)であること。足回りは問わないと思われる。

 そもそもソフトバンクがソフトバンクWi-Fiスポットを本格的に導入するにあたり、fonのシステムを流用したところに問題点を発するのだが、fonで認証できないのならESSIDを「0001softbank」単独にしてもらうほうがよっぽど既存fonユーザに対して迷惑をかけないことは明白であり、そのあたりがなりふり構わずなSBMらしいところである(苦笑)。
# もっとも、この波に乗ったフォンジャパンも既存fonユーザに対する説明もお茶を濁した状態で実質終わっている(ことに等しい)。
# 昔からフォンジャパンのアテにならないところは有名であるが、はっきり言えば同罪である。

 ちなみに、ソフトバンクWi-Fiスポットはコッソリ嫌がらせらしきモノを設定しており、比較的高い確率で無線LANのchが13chに設定されているケースが多い。これ、日本国内では問題ないのだが、海外の機器だと11chまでしか設定できないモノもあり、余所者を極力排除しようと勘ぐってしまうのは私が「心の憎い(ry」だからなのか?

 ただし、気になる面も1つある。今回のソフトバンクWi-Fiの認証サーバのドメインだが、「w-lan.jp」という名称、これ、元々BBモバイルポイントの認証系が収容されているドメインであり、サービス統合の匂いも感じさせるのである。最終的にそのあたりはどうするかはいざしらず・・・・。



しかし、これだけは最後に言っておきたい。

ソフトバンクWi-Fiスポット設置する、設置したオーナーの皆様へ。

白い真四角のハコが付いたときは(オプション契約関係は省略)端的に言えばソフトバンクの携帯電話&スマホ&iPhone以外の方はWi-Fi経由で繋げないと思ってください、勿論MacもPCも。結果的に、恩恵を受けるお客さんがかなり限定されることも良く考えてから導入してください。

勿論使える人数はFREESPOT・独自>fon・ソフトバンクWi-Fi(fon仕様)>NTT系>ソフトバンクWi-Fi(偽fon仕様) となることを十分認識の上で。

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